本屋大賞とは
本屋大賞とは新刊書(だいたい前年の11月30日までの一年間に刊行された小説)の
なかから、新刊書の書店で働く店員さんの投票で決められる賞です。
過去に自分がハマって、その作者さんの作品を他にも購入した人は、和田竜さんの「村上海賊の娘」です。
夢中になって読んで、出張先のビジネスホテルで朝方まで読んでしまった記憶があります。
これで和田竜さんの他の作品も読んでみたくなり「のぼうの城」や「忍びの国」を読みました。
小川洋子さんの「博士の愛した数式」も非常に大好きな作品です。あと百田尚樹さんの作品も
大賞を取った「海賊とよばれた男」や「永遠の0」「モンスター」「ボックス」など一時期
彼の作品をよく読んでいました。
そんなんで毎年この時期になると関心を持つのですが、候補作品全てを読めないので
本屋さんで並んでいるのを見てと本の帯を見て自分で読んでみたいと思う本を2、3冊買うようにしていました。
今年書店で目を引いたのは小川哲さんの君のクイズでした。
小川哲さんは千葉県出身の小説家で、東京大学を出て小説家になられた方です。
今回この本に出会うまで知りませんでした。(すいません)
過去には第38回日本SF大賞や第31回山本周五郎賞を受賞された方です。
なんの予備知識もなくそろそろ半や大賞の時期だと思い蔦屋に行って悩むこと30分
レジに持っていったのは「君のクイズ」でした。(他にもう一冊あり)
読み出してすぐに面白いと思ってしまいました。
普通小説は最初のことはどうなるんだろという興味のほうが勝って、最初から面白いと思う
ようなことは殆どないのですが、この本はどちらかといえば最初のほうが面白かったです。
Q1グランプリというクイズ番組が舞台で、決勝の勝敗を決める問題で出題者が一言も発しないうちに
ピンポンを押した回答者が正解して優勝する。このへんのところが実際にはありえないことが
小説として成り立っているようで面白いと最初に思わされました。
あとはこの問題の正解を巡っての謎解きであり、ある意味ミステリー小説です。
イカサマではなく正解にたどり着くのですが、最初のつかみの部分がなんといっても
面白い作品でした。
今年の本屋大賞候補の本をすべて読んで入るわけではないのですが、自分が本屋の店員なら
票を投じるだろうと思い作品でした。
ぜひ脳のトレーニングに手にとって読んでみてはどうでしょうか
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