槍ヶ岳の山小屋でこの本を見て読んでみようと思いました。
7月に槍ヶ岳登山に行ってきました。いつもお世話になっている殺生ヒュッテに宿泊です。
山小屋でいる時間にコーヒーを飲んだり、本を読んだりして過ごす時間が、至福の時間だったりします。
前に宿泊したときには「孤高の人」の漫画があり、読んでいたのですが全部読み終えることができず
続きを読むために、また登ったこともありました。(アマゾンででも買ったほうが早いのに)
今回は神々の山嶺が、新たに置いてありました。文庫本と漫画がおいてあり近々映画が上映されそそうです。
読んでみようとしたのですが、その日は天候が悪く到着時間が遅れたので、少ししか読むことができませんでした。
下山してからも気になったので思いきってクリックしてしまいました。
本が到着一気に読破しました。
文庫本だと苦戦すると思い漫画にしました。
エベレストに初登頂したとされるマロニーと、誰もしたことのないエベレスト冬季単独の登頂を目指す
羽生丈二と、マロニーから羽生丈二を追う深町の3人を中心に物語は進みます。
人生のすべてを掛けてエベレスト登頂にかけた二人の男と、そんな二人に惹かれる深町の
ストーリーを通じて、人間の生きる意味を考えさせられます。
「長く生きたとか、早く死んだとかはただの結果だ。幸福だとかそうでないとかも結果だ。そんな結果の
為に生きてるんじゃない。山に登る。俺は山屋だから山に登るんだ」と言う羽生丈二の生き方に
考えさせられました。
今の世の中結果がすべてのような感じで「売上目標に対してどうだったか?」「再生回数がどうだ?登録者数が
どうだ?」とか結果全てで、結果のためなら手段は厭わない。そんな風潮の中で結果ではなく
山に登ることに意味があるんだというような羽生丈二の生き方に惹かれる本でした。
まとめ
この本の主人公たちのように命がけで、エベレストに誰もやったことのない方法で登るなんてことは
できませんが、今の自分ならちょっと頑張れば登れる山を見つけて挑戦する。そしてできたときには
少し達成感がある。そんなことをやってみてはどうかと思いました。
結果がすべての世の中ですが、生き方にこだわった生き方をしてみてはどうかと
思わされる本でした。読み終わった後は少しストイックな気分になる本でした。
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